EDGE540-62cc

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やっと飛ばせました。

腰をやっちゃったんで、まったく一人では飛ばしに行けません。

ただでもデカいので、一人で車に積み込むのも大変なんですけどね。

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甥を無理やり運転手兼メカニックとして引っ張り出しました。

どうしても東京ショーまでに飛ばしたかったんですよ。

本当に助かりましたよ。

 

と言うことでリーク画像。笑

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良く出来たエンジンです。

騒音対策として、ステンレスヘッダー&アルミキャニスターが標準装備になるようです。

このエンジン用に開発されたイグニッションも良く出来てますよ。

RCXcel製では、ありません。

エンジン本体のマウントフランジの位置が後方にありますから

スタッズ(ポストマウント)もオリジナルでついてくるようになるでしょう。

と言うことで、全てがセットになって、

いろんなものを探さなくて良い状態になりますから、ガソリン入門者向けかな。

東京ショーで展示できないのが残念ですね。

 

 

DLEの新製品ラッシュ

DLEが続々と新製品を出して来るようです。

新社屋に引っ越して、新しくなったDLEエンジンなんですが、

魅力的な新製品のラッシュです。
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20ccをツインにした40BT。

魅力的ですね。

ツインの安定性と低振動は病み付きになりますからね。

30ccクラスの機体にマルチシリンダーが積めるんですよ。

欲しい〜。

 

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シングルの61ccも魅力的。

55ccでも十分なパワーが有ったんですけどね、

排気量アップだけですから、魅力的な価格で登場しそうです。

他にも20RAも出て来るようですね。

120BTも出るみたい。わー、どうしよう?

こんなに飛行機作って飛ばせません。(笑)

楽しみいっぱいです。

 

ところで、DLEエンジンなんですが、

50フライトぐらい終わった後のパワーって凄いですね。

圧縮のアップというか、手で回しても圧縮あるなっというぐらいに変わって来るんですよ。

もちろんパワーも、安定性も凄い。

昔のエンヤエンジンみたいです。

ガソリンエンジンの扱いに慣れてないと、この領域に達する前に

不調になるもデラーも多いですが

ちゃんとしたオイルで、きちっと整備調整すれば、

これ以上のパワーソースはないですね。

次号のラジコン技術誌には、キャブのメンテナンスと調整方法が

特集記事で載りますので、是非読んでみてくださいね。

 

 

2cycle engine oil Part-2

では、どのようなオイルを購入すれば良いのでしょうか?

昨日も書いたように、混合給油用2サイクルエンジンオイルが絶対条件です。

分離給油用や4サイクル用は使用してはいけません。

 

オイルには、大きく分けて3種類有ります。

鉱物系、合成系、植物系です。

植物系のオイルはほぼ市場に出回ってないので

これを外しても良いでしょう。

目的はエンジン内部の潤滑ですので実際にはどれを使っても問題ありません。

バイクレース用の高級なオイルは合成オイルが多いようです。

粘度も低くパワーロスが少ないことをうたっています。

混合比も50:1から100:1ぐらいで使うものが多いですね。

一般用には鉱物系が多いです。

グレードもたくさんあり添加物や粘度の差で沢山の種類が販売されています。

前回書いたように、アメリカでは1USガロンに4オンスを混ぜる

32:1が一般的な混合比のようです。

 

鉱物系と合成系の一番の違いは粘度です。

特にバイクレース用の物は粘度が低く、運転していない時に部品から流れ落ちてしまい

油膜が無くなってしまう事が考えられます。

レース用のバイクだとその都度ばらしてメンテするので問題ないですが、

多湿な日本で模型飛行機に使用する場合、フライトの後に保護用の

アフターランオイルなどを使用しておかないと内部が錆びるようなことが起こります。

理解して使えば、少々高価でもパワーも出るので良いでしょう。

 

鉱物系は、本当に種類が多くあります。

これらを混ぜて使用することはしてはいけません。

模型用に不向きだと思われるのは、マリン用の物。

ボートは、基本的にA地点からB地点までの移動にフルパワーしか使いません。

回転数の変化などを考慮されていないのです。

模型飛行機のような使い方をするとスラッジが貯まりやすいようです。

 

アメリカでは、模型飛行機に限らず小型空冷2サイクルガソリンエンジンに

使用するオイルとしてペンズオイルの2サイクル空冷エンジン用オイル

と言うのが基準オイルのようです。

スラッジが貯まらず、ガム化しないで油の被膜が綺麗にエンジン内部に残るのが

良いとのことです。

今ではカタログ落ちして、マルチパーパース1本になっていますが

それでも流通上には多くあるようで、使ってる人は多いようですね。

日本にもペンズオイル2サイクル空冷エンジン用オイルと言う日本製の物が有りますが

実際には、アメリカとは別の内容だと聞いています。

 

と言うことで、カタログ落ちしてしまったオイルを使い続けることはできませんので

現在は何を使っているのでしょう。

ウルトラライトで幅広く使われているロタックスエンジンは

ペンズオイル2サイクル空冷エンジン用オイルが標準指定オイルだったんですよ。

で見つけたのが、コレ 

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エアロシェル オイルスポーツ プラス2

軽航空機用2サイクルエンジン用のオイルです。

データシートを見る限り、ぺンズオイル2サイクル空冷エンジン用オイルにそっくりです。

ロタックスもこのオイルを純正指定オイルにしているようです。

ちなみにプラス4は4サイクル用。

入手経路も見つけましたので、DLEエンジンで混合比などのテストをしてみたいと思います。

 

エンジンのトラブルの多くは、

ニードル調整、バッテリーとオイルです。

オイルはあまりに種類が多く、選ぶのに苦労しますよね

代理店としてエンジンを販売している限り、標準指定オイルは必要みたいです。

テスト結果が良ければ、と言うか良いに決まってると思うのですが、

販売することになるでしょう。

 

エクストラなどのスポンサーになっていたエアロシェルですよ。

カッコいいですよね。

航空機専用オイルと言うのもいいでしょう。

嬉しくなっちゃいます。

 

2cycle engine oil

今日はDLEのニードル調整とストッパービスの事を書いたときに予告したオイルについてです。

どうも、モデラーの方はオイルについて間違った考え方をしている方が多いようです。

DLEエンジンなどの模型用2サイクルガソリンエンジンには、

混合給油用2サイクルエンジンオイルが絶対条件です。

間違ったオイルやオイルの混合比は、エンジンの調子を悪くするだけではなく

エンジンを壊してしまいます。

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コレは、調子が悪いと送ってきたお客様のエンジンのピストンです。

ピストンリングは固着してピストン自体は一部溶けた状態になっています。

スパークプラグにスラッジが溜まって、排気ポートもタールがいっぱい。

最終的にエンジンが始動できなくなったそうですが、

コンロッドのニードルベアリングが破壊された為のようです。

原因としては、オイルに気を使っていなかったようで、

いろんなオイルを20:1で使っていたみたいです。

 

オイルは多い方が良いと思ってる人が多いですが

コレは間違いです。

いくら良いオイルでも、多すぎると燃焼効率が悪くなったりします。

2サイクルエンジンの場合、必要以上のオイルも排気と一緒に出て行こうとしますが、

出て行けないものも有り、それがスラッジとしてエンジン内に残ります。

ピストンリングを固着させたり、スパークプラグを詰まらせたりします。

少なすぎると、十分な潤滑を得る事が出来なくなるのでコレも駄目ですね。

DLEエンジンの説明書には30:1が基本であるように書いてあります。

アメリカでは32:1が基本のようですが、

これは1ガロンに4オンスと言う簡単さから来ているようですね。

日本では、ホームセンターで購入できる混合ガソリンが25:1なので、

コレでも良いと言う事のようです。

実際には、ホームセンターの混合ガソリンは、

添加物が配合されていて、開封後1年間保存できるものが多いです。

芝刈り機などはシーズンが終わると次のシーズンまで使わないですよね。

それでも、問題が起きないようになっているのです。

キャブに残ったガソリンは、放置することによってガソリンのみ気化し

オイルだけが残ります。これが固まってトラブルのもとになるんですね。

添加物によりオイルがゲル化しないので、メンテナンスをしない人には便利です。

それでも、コストを考えると、自分で混ぜたいですよね。

使用するオイルの種類にもよりますが、

その場合は、だいたい1か月を目安にすると良いようです。

 

話は戻って、混合比です。

もし購入したオイルに混合比が50:1や100:1と書いてある場合には、

その指示に従ってください。

50:1用のオイルを30:1で使っても良い事は1つも有りません。

コストが高く付き、スラッジが溜まり、機体が汚れるだけですよ。

 

長くなってきたので、続きは明日かな?

次はオイルの種類について書きましょう。

 

 

意味不明

修理や調整で送られてくるDLEエンジンですが、

10個中8個はこのネジがついていません。

DLE
なぜ、外すんでしょうね?

間違ったニードル調整をしているのが原因だと思います。

このストーッパーが無いとニードル調整できないんですよ。

調整方法は、以前に書いています。

DLEガソリンエンジンのニードル調整方法

アイドル調整が肝中の肝です。

このストッパーが有ることでスロットルが確実にアイドリング位置に戻せます。

ガソリンエンジンは振動が有り、エンコンリンケージを確実にするのが難しいですよね。

アイドリングが決まらないとトップエンドのニードル位置が分からないので、

アイドリングの調整が最重要なんですよ。

だから絶対に、このネジを外すのは間違いです。

どこかに、間違った情報でも上がってるのかな?

もちろんタコメーターが無いと調整できないんですけどね。

 

もし外すのであれば、リターンスプリングですね。

リターンスプリングは、エンコンサーボに絶えず負荷をかけることになります。

エンコンだからと思って安いデジタルサーボなんかを使うと

凄い電流が流れていたりします。

最悪、受信機バッテリー上がりなんかが起きる可能性が有るんですよ。

 

グローエンジンを20年以上触っているエキスパートモデラーでも

今までの考え方は、捨ててください。

ガソリンエンジンはグローエンジンと全く違います。

 

次回は、オイルについて書きましょう。

 

 

 

DLEのニードル調整

2月に私流のガソリンエンジンニードル調整法を書いたのですが、

今回DLEのドン社長に教えてもらった方法を書いておきます。

初めての人にも分かりやすく、素晴らしい調整方法だと思います。

 

まず、アイドル調整から始めます。

H、Lニードルを共に全閉から1回転開けてエンジンを始動します。

スロットルをあおってみます。

薄すぎるので吹きあがりでついてこないはずです。

Lニードルを1/8回転あける。

薄すぎるとついてこないので、スロットルをあおってもついてくるまで少しづつ開けて行きます。

ついてくるようになれば、アイドリングで回転が安定するようにLニードルを微調整。

アイドリング30秒ぐらいで回転が徐々に上がるようであれば絞りすぎですので、ちょっと開ける。

逆に下がればあけすぎている。

どちらにしても、アイドリングからの吹きあがりのレスポンスで調整する事が大事です。

 

次にハイ側の調整をします。

ハイ側で回転が落ちてくるようであれば絞りすぎです。

ココがポイント。しぼり過ぎからだとこの症状が出るので、分かりやすいです。

開けすぎていても、普通に回ってしまうんですよ。

今は1回転しか開いてないので、絞りすぎのはずです。

フルハイで回転が落ちてこないところまでHニードルを1/8回転程の少しずつ開けていきます。

ハイで回転が落ちてこないように調整が出来れば

フルハイで15秒程待って、素早くスロットルを閉じます。

ここで、回転が落ちすぎる場合はHニードルがあけすぎです。

つまり、アイドリング調整で1600回転で安定するように調整したのに、

一旦1400回転ぐらいまで下がってしまう。

待っていると、回転が上がってアイドリングします。

Hニードルを1/10回転閉めてみます。またハイで10秒ほど回して素早く閉じる。

すっとアイドリングにならないと、まだ開けすぎ。

これを繰り返して、すぐにアイドリングするまで調整する。

ハイ側を最高回転に持っていくことは不要。ここがグローと一番違うところ

レスポンスを重要視することによって調整が完了します。

どちらにしても、辛い目から調整することがポイント。

グローのように甘い目から絞り込んでいくと分かりにくいですよ。

ポイントは、これだけ。

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講義中のドン社長。

 

この日は結局、地元のモデラーが10人ほど集まった。

全員DLEエンジン。(笑)

後ろに、なぜかガソリンエンジンの載ったプライマス90。

日本では見無くなったよね。

 

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ガソリンエンジンのニードル調整

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DLEエンジンを取り扱い始めて、最近多い問い合わせがニードルの調整方法。

エンジンの説明書には、新品の状態からのニードル調整だけが書いてあります。

新品のエンジンだけならこれで十分なんですよね。

でも、いろんな理由でエンジンを分解する方が多い。

基本的に、エンジンを分解される方はエキスパートだと思っていたんですが、そうではないみたいなんですね。

今まで、グローエンジンを徹底的にやって来た人なら、考え方は同じなんで問題無いはずなんですよ。

でも最近は、グローエンジンしないで、即ガソリンエンジンと言う方もいるみたいです。

ここで、基本的なニードル調整です。もちろん、ブレークインが済んでいる事が前提です。

 

Lo側のニードルを多い目に開けておきます。

もちろん、Hi側も開き気味。

この状態でスタートします。

まずは、エンジンをスタートしてフルハイの状態でHi側のニードル調整をします。

十分時間をかけて、フルハイで調子良く高回転を続けれるようにニードル調瀬します。

そのあと1800回転以下にキャブを閉じます。

このとき、回転が落ち着かずに回転が徐々に落ちてエンジンが止まるはずです。

Loニードルを1/8回転閉めて見ましょう。

同じようにすれば、スローの時間が長くなるはずです。

それでも、止まる場合は、同じようにLoニードルを閉めて行きます。

もし、この時スローの時間が長くならない場合には、Loニードルが十分に開いていない可能性があります。

この調整を繰り返して、スローが安定するまで繰り返して行けば、回転は1500回転以下に落とせるはずです。

逆に、スローで一旦回転があがって止まる場合にはLo側が閉まりすぎています。

もちろんエンジンが止まるまでに、Loニードルを触れば、再度エンジン始動をしなくて簡単なんですが、エンジンを止めずに調整するのはペラではじかれる可能性があるので、ここでは書けません。

自分の責任で、危険である事を理解して行ってください。

Lo側をしぼったら、Hi側も調整しないといけない可能性もあります。

必ずHi側を調整してからLo側の調整を行いましょう。

この調整方法は、ガソリンエンジンだけでなくグローでも同じです。

 

この方法で、調整出来ないなら、エンジン自体に問題が有ります。

また、ニードルの調整が敏感すぎる場合には、オイルの量に問題が有るかもしれません。

ちなみに、私はホームセンターで売っている混合ガソリンしか使いません。

少し割高ですが、いつも同じ品質の燃料を使う事が出来ます。

燃料の劣化など、その他の条件で調子が悪くなる事を除けたいからです。

自分で混合ガソリンを作った場合には、微妙な配合の違いや燃料の酸化などがエンジンの調子を左右する可能性があります。

ホームセンターで、同じブランドの混合ガソリンを買えば、ニードル調整がエンジンの性能を左右していると考えられるでしょう。

ホームセンターの混合ガソリンは添加剤などが入っており、エンジン、特にキャブを奇麗に保ってくれます。

芝刈り機などはシーズン終了後、次のシーズンまで何もしなくても一発でエンジンかかるでしょう。

オイルが酸化すると黒くなり、どろどろとした状態になります。

これが原因で、キャブがつまるトラブルは結構多いんですよ。

こうなれば、キャブをばらすしか奇麗にする方法は無くなってしまいます。

 

こんな感じで、私はエンジン調整しています。

エキスパートでない限り、エンジンは,出来る限りばらさない方が良いですよね。

たぶん、どんなエンジンメーカーに聞いても、同じ答えだと思いますよ。

 

PS

ニードルの調整方法、新しくしました。

この方が分かりやすいですよ。

新しいのはコチラ。

http://toms.weblogs.jp/blog/2011/06/dle%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AB%E8%AA%BF%E6%95%B4.html