では、どのようなオイルを購入すれば良いのでしょうか?
昨日も書いたように、混合給油用2サイクルエンジンオイルが絶対条件です。
分離給油用や4サイクル用は使用してはいけません。
オイルには、大きく分けて3種類有ります。
鉱物系、合成系、植物系です。
植物系のオイルはほぼ市場に出回ってないので
これを外しても良いでしょう。
目的はエンジン内部の潤滑ですので実際にはどれを使っても問題ありません。
バイクレース用の高級なオイルは合成オイルが多いようです。
粘度も低くパワーロスが少ないことをうたっています。
混合比も50:1から100:1ぐらいで使うものが多いですね。
一般用には鉱物系が多いです。
グレードもたくさんあり添加物や粘度の差で沢山の種類が販売されています。
前回書いたように、アメリカでは1USガロンに4オンスを混ぜる
32:1が一般的な混合比のようです。
鉱物系と合成系の一番の違いは粘度です。
特にバイクレース用の物は粘度が低く、運転していない時に部品から流れ落ちてしまい
油膜が無くなってしまう事が考えられます。
レース用のバイクだとその都度ばらしてメンテするので問題ないですが、
多湿な日本で模型飛行機に使用する場合、フライトの後に保護用の
アフターランオイルなどを使用しておかないと内部が錆びるようなことが起こります。
理解して使えば、少々高価でもパワーも出るので良いでしょう。
鉱物系は、本当に種類が多くあります。
これらを混ぜて使用することはしてはいけません。
模型用に不向きだと思われるのは、マリン用の物。
ボートは、基本的にA地点からB地点までの移動にフルパワーしか使いません。
回転数の変化などを考慮されていないのです。
模型飛行機のような使い方をするとスラッジが貯まりやすいようです。
アメリカでは、模型飛行機に限らず小型空冷2サイクルガソリンエンジンに
使用するオイルとしてペンズオイルの2サイクル空冷エンジン用オイル
と言うのが基準オイルのようです。
スラッジが貯まらず、ガム化しないで油の被膜が綺麗にエンジン内部に残るのが
良いとのことです。
今ではカタログ落ちして、マルチパーパース1本になっていますが
それでも流通上には多くあるようで、使ってる人は多いようですね。
日本にもペンズオイル2サイクル空冷エンジン用オイルと言う日本製の物が有りますが
実際には、アメリカとは別の内容だと聞いています。
と言うことで、カタログ落ちしてしまったオイルを使い続けることはできませんので
現在は何を使っているのでしょう。
ウルトラライトで幅広く使われているロタックスエンジンは
ペンズオイル2サイクル空冷エンジン用オイルが標準指定オイルだったんですよ。
で見つけたのが、コレ
軽航空機用2サイクルエンジン用のオイルです。
データシートを見る限り、ぺンズオイル2サイクル空冷エンジン用オイルにそっくりです。
ロタックスもこのオイルを純正指定オイルにしているようです。
ちなみにプラス4は4サイクル用。
入手経路も見つけましたので、DLEエンジンで混合比などのテストをしてみたいと思います。
エンジンのトラブルの多くは、
ニードル調整、バッテリーとオイルです。
オイルはあまりに種類が多く、選ぶのに苦労しますよね
代理店としてエンジンを販売している限り、標準指定オイルは必要みたいです。
テスト結果が良ければ、と言うか良いに決まってると思うのですが、
販売することになるでしょう。
エクストラなどのスポンサーになっていたエアロシェルですよ。
カッコいいですよね。
航空機専用オイルと言うのもいいでしょう。
嬉しくなっちゃいます。