2cycle engine oil

今日はDLEのニードル調整とストッパービスの事を書いたときに予告したオイルについてです。

どうも、モデラーの方はオイルについて間違った考え方をしている方が多いようです。

DLEエンジンなどの模型用2サイクルガソリンエンジンには、

混合給油用2サイクルエンジンオイルが絶対条件です。

間違ったオイルやオイルの混合比は、エンジンの調子を悪くするだけではなく

エンジンを壊してしまいます。

DSCN0793
コレは、調子が悪いと送ってきたお客様のエンジンのピストンです。

ピストンリングは固着してピストン自体は一部溶けた状態になっています。

スパークプラグにスラッジが溜まって、排気ポートもタールがいっぱい。

最終的にエンジンが始動できなくなったそうですが、

コンロッドのニードルベアリングが破壊された為のようです。

原因としては、オイルに気を使っていなかったようで、

いろんなオイルを20:1で使っていたみたいです。

 

オイルは多い方が良いと思ってる人が多いですが

コレは間違いです。

いくら良いオイルでも、多すぎると燃焼効率が悪くなったりします。

2サイクルエンジンの場合、必要以上のオイルも排気と一緒に出て行こうとしますが、

出て行けないものも有り、それがスラッジとしてエンジン内に残ります。

ピストンリングを固着させたり、スパークプラグを詰まらせたりします。

少なすぎると、十分な潤滑を得る事が出来なくなるのでコレも駄目ですね。

DLEエンジンの説明書には30:1が基本であるように書いてあります。

アメリカでは32:1が基本のようですが、

これは1ガロンに4オンスと言う簡単さから来ているようですね。

日本では、ホームセンターで購入できる混合ガソリンが25:1なので、

コレでも良いと言う事のようです。

実際には、ホームセンターの混合ガソリンは、

添加物が配合されていて、開封後1年間保存できるものが多いです。

芝刈り機などはシーズンが終わると次のシーズンまで使わないですよね。

それでも、問題が起きないようになっているのです。

キャブに残ったガソリンは、放置することによってガソリンのみ気化し

オイルだけが残ります。これが固まってトラブルのもとになるんですね。

添加物によりオイルがゲル化しないので、メンテナンスをしない人には便利です。

それでも、コストを考えると、自分で混ぜたいですよね。

使用するオイルの種類にもよりますが、

その場合は、だいたい1か月を目安にすると良いようです。

 

話は戻って、混合比です。

もし購入したオイルに混合比が50:1や100:1と書いてある場合には、

その指示に従ってください。

50:1用のオイルを30:1で使っても良い事は1つも有りません。

コストが高く付き、スラッジが溜まり、機体が汚れるだけですよ。

 

長くなってきたので、続きは明日かな?

次はオイルの種類について書きましょう。

 

 

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